役に立つ情報化

ユビキタスって言葉は聞いたことがありますか?最近よく使われるようになっているので検索エンジンで探すと結構出てきます。ラテン語で「どこにでもある」みたいな意味です。実際にはどのように応用されようとしているかというと、「患者のカルテをどの病院でも全部見ることができないか」とか「この大根の産地はどこでいつ出荷されたのか」とか「冷蔵庫の中で賞味期限が切れそうなものはどれか」とか「車のタイヤはいつ磨耗して使えなくなるか」・・・等々出来そうで出来ないことを真面目に実現しようとするためにみんなが日々知恵を絞っている状況です。

実際タイヤなんかは車に装着されたが最後、伝票なんか関係ないですから磨り減っても自分で目視確認するしかなかったわけです。そこに例えばICチップを磨耗ギリギリのところに埋め込んでしまえば磨り減ってICチップが一緒に磨り減って反応しなくなる。すると磨耗がわかる。なんてことが可能になるわけです。
同じことがブレーキパッドでも可能ですね。

実際、世の中には「えっ、そんなことが出来ていないの?」ってことが沢山あります。あんまり言うと業界の仕組みがばれちゃって大変なことになるので書けないのが残念ですが、要はデータというものを再利用しようという仕組みになってなかったり、業務の流れがあいまいなままであったり、量が膨大で紙では管理できないしデータ化もされてないのでそのままであったり、です。そんな所に当たり前の論理を持ち込んだ方が勝つに決まっています。タイミングは重要ですが。

今時「売上が日時決算でないことがどれくらいのロスを生んでいるか」とか「顧客情報がEXCELと年賀状ソフトとメールソフトと携帯電話にばらばらに入っていてどれが最新かわからない」とか「入荷した商品を検品しない」とかはちょっと工夫すると見る間にデータ化できます。そんなにお金もかかりません。それらが生み出す新たな商品サービスを思うともったいないお化け(昔のCMにありましたよね)が出てきそうな気がします。

見方というか言い方を変えると、「売上向上ではなく、サービス向上」「コスト削減ではなく人員配置の最適化」といった言い方も可能です。売上ばっかり考えていないでサービスを向上させることで差別化できればほっといても売上は上がりますし、内部業務を見直して今までの人員が不要になったらこれから必要になるはずの部署を手厚くすればよいですし、そんな難しいことじゃないですよね?

情報化とかITとかだとやっぱり難しく構えちゃうのかな、と最近反省しています。実は業務が改善されたり、サービス向上で売上アップしたりのお手伝いがしたいだけなんですけど。その会社が実際よくなるのを見るのはぞくぞくするような快感があります。昔は設備投資だったのが今は情報化投資になっただけなんですけどね。今日は思いつくままの文章になってしまいました。読みにくかったと思います。すいません。