世の中って…

先日、必要があってプリンタを購入しました。大会社(?)のように大判振る舞いでなんでもドカドカ買えないところがつらいところです。で、分担して店を回ったのですがお目当ての商品がどこもかしこも売り切れていて在庫がないのです。5店ほど回って、本当にどこにも在庫がないことがわかったときに決断しなければならなくなりました。

「一番安い店にオーダーすれば、2週間かかる」「一番早い入荷の店で1週間、でもちょっと高い」「別の商品でガマンするか」でも、できることならすぐにでも欲しいのです。我々が購入を予定していたのはFAXも兼用でコピーもできる、パソコンからFAX送ることもできる「複合機」と呼ばれるものだったからです。早く購入しないと業務に差し支えがあるわけです。…困りました。どうも、安売り合戦の目玉商品にでもされたのではないのかと、タイミングの悪さを嘆きました。で、うーんうーんと唸っていて、ふと気が付いたのです「おお、ネットで調べよう」と。

参考書などの本はよくインターネットで購入していますが、電化品は初めてです。もうすぐマザーズに上場かとうわさされる有名なサイトを調べます。おお、安い!最安値ではないですが送料をいれても安い。しかもすぐ発送できるみたい。専務と相談して即発注してしまいました。その後無事に到着し、毎日大活躍のプリンタを見てつくづく思ったのです。「あの探し回った5店のお店はいったいなんだったんだ」と。インターネットビジネスがなぜ成立するのかの理由の一つをまさに体験してしまったのではないかと…。

某有力家電メーカーの「町の電気やさん」がかつての勢いをなくしてかなりになります。理由のひとつに品揃えが貧弱(単一メーカーでしかも狭い店舗ですから無理ないですよね)だったことがあるかと思うのですが、大手の電気店はその点「エリア最大の売り場面積」等を売り物にして隆盛を誇っています。しかし、それでも欠品は発生してしまうのです。ところがバーチャルなインターネット上のお店では、どこかに必ず商品があります(現にありました)。これらは大規模なお店は持ちませんが、(結果的に)広大な配送センターを所有し、優秀な日本の流通業と連携してほとんどタイムラグなしに配送してくれます。

どうしても大型電気店でなければならない理由を織田は失ってしまいました。修理や保守部品は実際にお店に行く機会がありますし、お気に入りの店員さん(の知識と技術)目当てにお店に行く場合がありますので100%不要とは言いません。しかし、購入に関しては新しい購入のスタイルがすでにあるわけですね。

こうなると、在庫の考え方や問屋の意味はかなり今までと異なってきて、「配送センター+流通」が「倉庫+問屋+小売店」に取って代わる可能性があるわけです。なにをいまさら、昔から言われていることだ、と思われる方も多いでしょう。その通りです。ここで重要なのは、織田が実際に体感してしまったということです。これで織田は、新しい選択方法を得ました。従来のお店は、織田の移ってしまった心を取り戻すべく、今までにない努力をしなければなりません。織田に限らず、織田と同じような行動を取る人が人口の何%を越えると、なだれ式に物事がすすむはずです。大型店舗のあり方には正念場が近い気がします。

次回は、実はもう少し続きがあるところをお話したいと思います。