ハイブリッド VS 電気自動車

今日は、最近話題のハイブリッドカーと電気自動車についてです。2009年5月の自動車登録数の上位がハイブリッドカーで占められました。税制が優遇されていること、燃費がよいこと、そしてなんといっても「旬」であること。これらの条件が合わさっての好調さなのだと思います。こうなると、いかに燃費がよくて低価格でもガソリン車を買うことに多少のためらいを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

正直なところ、税制の有利さを除くと今のハイブリッドカーにそれほどのアドバンテージはないと思います。ただ、T社のハイブリッドシステムは大変よくできていて、ガソリンエンジンがなくても走ることができる機構になっているところは未来を考えているなぁ、と思います。

ちなみにH社の機構ではエンジンなしで走ることができないので、口の悪い人は「あれは単なるパワーアシストだ」と言ってます(それほど悪く言うこともないと思いますが・・・あれはあれでコストを考えるととてもよく出来ていると思います)。

エンジンがなくても走ることができるということは、エンジンに代わるものを搭載してもよい、ということで、要するにパワーを発生するものならなんでもハイブリッドシステムに搭載可能なのだと解釈しています。これはすばらしい。将来、完全にCO2を排出しないクリーンな動力で走る車や、安価な燃料で駆動するディーゼルエンジンとの組み合わせ(これは大型車に最適?)といったものも考えられます。将来は結構色々なハイブリッドシステムがお目見えするかも・・・

こうなると自動車産業の方向としては完全な電気自動車も含めて、より効率のよいバッテリーとモーターをいかに開発していくか、が焦点となっていくのは明らかです。しかし、そうなると自動車業界が他業界からの参入を拒んでいた
「高性能な内燃機関(エンジン)を開発する能力がある」
というアドバンテージはまったく意味を持たなくなります。

重くて精密なエンジンというものをどこに配置するか、が自動車のデザインと動力機構を決めていましたが、これも意味がなくなります。となると、高性能なバッテリーやモーターの技術を持っている(あるいは、まったく新しい発想でこれから取り組む予定の)企業、エンジンの配置などを気にしないデザインだけに特化したデザイン会社などにも自動車産業への参入が可能となるかもしれないわけです。

ほぼ一世紀かけて統合や合併で絞り込まれた今の自動車メーカーが、百花繚乱になるかもしれないわけです。

家電業界も、最近「デザイン家電」という従来のデザインに満足できなくなった人に向けたオシャレな家電が出てきています。空いている工場ラインを活用してデザインを変えるだけでなく、オリジナルの情報端末を開発しているデザイン会社(もはやメーカー?)も出てきています。

自動車業界もこれからものすごく変わっていくのかもしれませんね。