Webローカルサービス
Web(インターネット)が普及してきて、調べ物をするときにまずインターネットにアクセスする、という方は最近とても多くなったようです。私もその一人なのですが、最近そのWeb(インターネット)に不満が出てきました。贅沢な悩みと言っていいかもしれません。
少し前まで、Web(インターネット)に適している情報というのはグローバルなもの、例えばニュースとか、業界全体の方向性だとか、個人の感想であっても広く共感を得られるものだとか、販路を全国(全世界)に拡大したほうが有利なものだとか、ともかく情報を広く発信したほうが前よりも多くその情報を知ってもらえて、引いては沢山の人の役に立つのであろうと考えていました。しかし、そうだとすると近所の理髪店やちいさなビストロ、雑貨屋さんが持つ情報はWebにはあまり向いていないということになります。織田は石川県金沢市でこの文章を書いていますから、東京都庁横にあるレストランの今日のランチメニューには興味ありません。大阪の通天閣下にある理髪店がイベントを開催していますとWebで発信してもやっぱり織田には関係ないのです。でも、大阪通天閣のそばに暮らしている方にはその情報は非常に意味がありますね。今週中に理髪店に行く予定があれば、理髪店のイベントはまず「どんな内容なのか」知りたくなるでしょう。
RSSというサービスを皆さんご存知でしょうか。ものすごく簡単に説明すると、企業は自前のホームページを更新する時に目次(と簡単な解説)を別のページにも出力します。RSSリーダーというプログラムを(ダウンロードして入手しPCにインストールし)使い、企業の目次(と簡単な解説)を取り込む設定をすると、後は自動で更新された情報だけが入手できるというものです。沢山の情報から自分の欲しい最新情報だけを入手したい方にとっては時間を節約できるありがたいツールである、というわけです。ただ、これも近所の情報を入手するのに向いているかというと、現状ではあまり向いていません。全てのレストランや理髪店のホームページをRSS対応にしろ、といってもちょっと難しいでしょう。
ところが、ふとしたことで面白いページを教えていただきました。「Hawaii Style」というハワイの情報を提供している携帯サイトです(PCでも参照可能です)。これは、企業の発信するホームページから情報を集めてきて、知りたい項目別にまとめて見せてくれます。不動産情報であったり、波の情報であったり、仕事情報であったり・・・このような情報の見せ方が地域には必要なのではないでしょうか。不動産情報や仕事情報、ランチ情報は企業毎に検索するのではなく、地域毎に検索したいはずです。それならば織田はどんどんその情報を検索して見ようとするでしょう。ここにちょっとした広告を載せることは新たなビジネスとしての可能性を感じさせます。さて、これからWebローカルサービスはどのように進んでいくのでしょうか。