DVDとVHS (2)
以前、DVDビデオの出荷台数がVHSビデオを抜いた件でコラム書きました。今回はちょっと別の見方をしようと思っています。
しばらく、友人とFOX提供の米国ドラマ「24(Ⅰ・Ⅱ)」にずっぽりとはまってしまってました。子供があきれるくらいです。「父さん、また24?」てな感じで。
織田「昨日、xxxまで見た。あんな展開とはなぁ」
友人「実はあれからもっとすごいことが・・・」
織田「本当?うーん早く続きを借りなくては・・・」
といった他愛もない会話が毎日のようにされていたわけです。ⅠもすごかったけどⅡはさらにすごかった。東京でⅢのレンタル開始に先駆けてプレ公開が行われたそうです。うらやましい。さらにⅡはテレビでも放映されるようですから興味のあるかたはぜひどうぞ。
ここで本題に入るわけですが、織田はDVDで友人はVHSビデオを借りていました。料金はDVDの方がちょっと高いです。ところがDVDは、
- 音声の切り替えができる(VHSもできますが、ステレオにならない)
- 字幕の選択ができる
- 特典映像がついている
- 画質の劣化がほとんどない
- 巻き戻しが不要(ビデオは返却時まき戻しが必要ですよね)
- かさばらない
等々、色々なメリットがあるわけです。中でも織田が気に入っていたのは「音声は英語で字幕も英語」で観る、というやつです。これだと早口の主人公が言っていることや、洒落た言い回しなんかが結構わかる。英語の勉強に最適なツールだ!と確信しました。全国の生徒諸君、英語は映画館で勉強した昔の人にならってDVDで勉強したらどうです?生きた会話の勉強が楽しい映画で身につけられるとしたらこんな安い投資はないと思いませんか?少なくとも、英会話について違和感は相当減ります。それだけでもメリットありますよね。
さて、そのDVDのレンタルについては別のコラムでも書きましたが月ぎめ料金で借り放題というものも出てきました。オンデマンド配信の映画やドラマも結構盛んです。DVDを買ってコレクションする人も大勢おられるようです。実はこれらの行為には「何にお金を支払うのか」という問題が隠れています。レンタル=一時的な所有、オンデマンド=サービスの対価、コレクション=所有 ですね。楽しみ方と大いに関係があります。サービスの対価に対して支払うことに抵抗がある人は、これからもレンタルや所有することを止めないと思います。それは(一時的にでも)所有しないと対価を支払う気がしないからです。この「(目に見える」ものに対して対価を払う」という考え方は非常に一般的ですのでここを外すと事業は失敗します。オンデマンドサービスを考えられている方も「情報を提供するのだからものを残す必要はない」と考えられているとしたら顧客の心理を(もし自分が客だったとしたらと置き換えてみて)考えるべきでしょう。有料の情報サイトが活発にならないのは実はそのあたりに原因があるのかもしれません。DVDという新しいメディアは実に多くのことを教えてくれます。